本場イタリアのクリスマス!日本とここが違う10選(後半)

Published by Cocci Cocci on

6、プレゼントを運んでくれるのはサンタだけでない

サンタクロースの他にこの時期にプレゼントを運んでくれる人がいるのです。むしろ、サンタさんよりも重要視されている!

それは、サンタルチアです。

私の住むマントヴァ含めブレーシャ、クレモナなどでは根強く残っている伝統です。

サンタルチアって誰?

12月13日はシチリア島のシラクーサでサンタルチアが死んだ日。

サンタルチはキリスト教迫害の際に、目をくりぬかれたと言われ、「盲目の聖人」と呼ばれています。そのサンタルチアがロバを連れ、鈴を鳴らしながら12月12日の夜中に子供のいる家にプレゼントを配って歩き回るのです。子供たちはロバのために、「暖かいミルクとビスケット」(コーヒーやヴィンサントを用意するエリアも)を用意してベットへ。翌朝の13日、目覚めてみるとからっぽになったミルクのお皿を見て「サンタルチアがきたー」と叫び、置いていってくれたプレゼントを手に取り喜ぶのです。

娘の保育園では、サンタクロースでなく、サンタルチア宛てに書いた手紙をみんなで郵便局に届けに行くというイベントもあります。

このエリアでサンタルチアが重要な伝統行事になっている証拠です。

7、ディナーのメニューは定番

地方によりますが、クリスマスはこれを食べるというのが決まっています。

だからメニューを考えるなど余計な心配はいりません 😀 

マントヴァでは、

プリモは、Agnolini di Carne in Brodo
茹でてミンチにした去勢おんどり(Cappone)がラビオリより小さなアニョリーニというバスタの中に入ったマントヴァ産パスタ。このおんどりのブイヨンに浮かべて食べられる。

セコンドは、コテキーノ(cotechino)

豚のゼラチン質の入った腸詰で大ぶりなサラミのソーセージ。​​

付け合わせ、モスタルダとパルミジャーノチーズ(MostardaとPrmiggiano)

ジャムのように見えるけどマスタードと蜂蜜のフルーツ漬け。口に入れた瞬間は甘いのに、後から鼻にツンとくるマスタードのピリッ辛さ、これをパルミッジャーノチーズと一緒に。りんご、洋梨、桃、ぶどう、いろんな果物のモスタルダがあり、クリスマスには必ずテーブルに置いてあるマントヴァの名産品!瓶詰めも売っているのでお土産にも最適

mostarda

ワインは、絶対 ランブルスコ(Lambrusco)

日本でも好まれて飲まれるようになったこのワイン。天然弱発泡性の赤ワインで、レッジョ、モデナ周辺のポー川流域の平坦地で栽培したランブルスコ種から作られ、味は甘口から辛口まである。ランブルスコの新鮮な酸味ときめの細かい泡が口のなかの脂分を洗い流してくれるので、マントヴァの脂っこいお肉料理や味付けの濃い料理と相性抜群!

ケーキは前回のブログで紹介した、Anello di monaco

これが定番のクリスマス料理です。

コテコテのマントヴァ料理を発砲ワインのランブルスコがさっぱりと洗い流してくれます。料理に合わせるために産まれたワイン!と実感します。

イタリアはどこでもですが、伝統料理、地元料理をとても大切にしています。

8、プレゼント交換

初めて友人の家のクリスマス会(24日)にお呼ばれしたときのこと、友人、旦那、旦那のお兄さん家族(3人)、旦那さんの親(2人)友人の弟夫婦(2人)、友人の親(2人)、総勢11名。「わぁ〜大勢で楽しくなりそうだ」と思ったのですが、、、、ディナーのあとで全員でプレゼント交換があるとのこと 😯  私も全員からもらえるので嬉しいけど、大変!

職場でも同僚とプレゼント交換を毎年していましたが、クリスマスプレゼントがもらえるのは子供だけでなくてみんな!嬉しいですね。(ちょっと大変だけど)

9、クリスマスの夜

12時頃から教会でミサが始まります。

そして、25日を回ったところで、「キリストが産まれました」と赤ちゃんのお人形が回ってきます。キリストの誕生です!(もちろんその前後に神父さんの説経があります)

そして、この赤ちゃんの人形は、(前回お話しした)教会のプレセピオの中に入れられます。

10、クリスマスはいつまで?

1月6日エピファニアの祝日に、クリスマス休暇もホリデー気分も終わり〜となります。

エピファニとは?

ベファーナという魔女がおうちにやってきて、子供達が準備した靴下にお菓子を入れてくれるという日です。

(また何かもらえるの?!って思いますよね?!)

悪いことばかりをしている子供のところには炭が置かれるとされています。なので、この時期にはスーパーには炭に見立てた真っ黒なお菓子も売られています。

日本では靴下にサンタさんのプレゼントが〜というイメージが浮かびますが、イタリアでは靴下にプレゼントを入れてくれるのはべファーなです!

つまり、つまり、このクリスマスシーズン、私の住むエリアでは、

サンタルチアからのプレゼント、

サンタクロースからのプレゼント

べファーなからのプレゼント

ディナーの最中にもみんなからもらえるプレゼント

たっくさん!!プレゼントをもらえる機会がある。。。。

親からしたら大変なシーズンです 🙄 

子供にとってはこんな嬉しい季節ありませんよね!

※エピファニアに関しては、過去にブログで紹介してますのでそちらもご覧ください。

BUON ANNO! HAPPY NEW YEAR!

まとめ

イタリアのクリスマス事情いかがでしたでしょうか?

イタリアの中でもエリアによって食べるもの、過ごし方の文化が違うのが面白いですよね!改めて勉強になります。

そして、私の家でも、姑には早い!と言われましたが、クリスマスツリーを出しました(ページTOPの写真)ツリーがあるとやはり気分がワクワクしますね。クリスマスまであと少し、またイタリア情報お届けします。