BUON ANNO! HAPPY NEW YEAR!

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あけましておめでとうございます


あけましておめでとうございます。Cocci Cocci代表の柳です。
2018年は念願だったおもちゃの会社を立ち上げ、第一回目の商品が日本に輸入され、たくさんのお客様にも購入して頂き、大きな一歩を踏み出した一年でした。今年もワークショップなどを通し商品を実際に触ってもらうなど新たな機会を増やしていきたいと思っています。同時に新しい商品の輸入もどんどん始めていきます。今年も何卒よろしくお願いいたします。

エピファニアの祝日


さて、イタリアでは1月6日に「エピファニアの祝日」が終わり24日から始まった2週間のクリスマスホリデーが終了しました。エピファニの祝日はベファーナという魔女がおうちにやってきて、子供達が準備した靴下にお菓子を入れてくれるという日です。悪いことばかりをしている子供のところには炭が置かれるとされています。なので、この時期にはスーパーには炭に見立てた真っ黒なお菓子も売られています。
サンタルチアの前は「いい子にしてないとプレゼントもらえないよ〜」と言われ、正月開けると「いい子にしてないとお菓子もらえないよ〜」と、子供にとっては「いい子総決算」の時期です。

そもそもエピファニアとは、「公現祭/こうげんさい」キリスト教の宗教行事の日です。
12月25日にキリストが誕生したという神のお告げを聞きいた、東方の三博士(ラクダに乗って東の方から現れる)がキリストにお祝いを運びんできます。彼らはそれぞれ別の土地から出発したんですが、途中で出会い目的が同じであることを知ると、キリストの生まれた場所を目指し一緒に旅をします。そして誕生から12日経った1月6日にやっとキリストの元へ到着します。彼らはキリストを一目見るなり神の子として崇め奉ります。
つまり彼らの来訪により、初めてキリストが人前で神として扱われ、神として振る舞い、神の子の存在が公になったということ。1月6日はそのことを祝う日なのです。この旅の途中に魔女に出会い、この魔女もキリストにご加護を受けたいと「どこだどこだ?」と赤子のいる家をプレゼントを持って回ったとか、この三博士が数年経って魔女という言い伝えに変わったなど言い伝えがあります。このようにして「魔女がお菓子を運んでくる日」として知られています。

サンタさんが靴下にプレゼントを置いていってくれると日本にいた頃は思っていたのですが、、これまたサンタとエピファニアが混ざって到着してしまったのかもしれませんね。

日本のどんどん焼き?


そして私が住んでいるロンバルディア州では、エピアニアの祝日の夕方に、この魔女を燃やす儀式があります。木造の家が建てられたり、山のように木が積み上げられたりして高さが6m近いものもあります。ホットワインやつまみを食べながらをその火を鑑賞します。地区単位で催されるのでいたるところで炎を目にします。日本のどんどん焼きと似ているな〜と毎年感じます。私が今年見物にいったところは盛大に花火も上がり、「今年もよろしくー」と再度皆でハグし合うという新年最初のイタリアらしいなぁと思う行事です。
(見えますか?頂上に魔女の人形があります。)

クリスマスシーズンの終了


そして、このエピファニアの祝日にクリスマスツリーやイルミネーションが外されます。
日本だと25日過ぎるとすぐにお正月準備に入りますが、イタリアでは年末年始もイルミネーションを楽しめるのでこの時期のイタリア旅行もオススメです。
まとめると、私の住んでいる場所では、三回もプレゼントがもらえます!
12月13日サンタルチア・・盲目のサンタルチアがロバと一緒に子供にプレゼントを運んでくる
12月31日大晦日・・元旦よりカウントダウンにパーティーをすることが一般的で友達と過ごしたり街では花火が上がります
12月24日クリスマス・・サンタクロースがプレゼントを運んでくる
1月6日エピファニア・・魔女がお菓子を靴下に入れてくれる
と、子供が喜ぶ行事だらけ、親は大変なクリスマスシーズン、お年玉がないだけ一安心ですね。(笑)

2019年もブログを通してイタリア情報をお伝えしていきます。
よろしくお願いします。