在住者が選ぶマントヴァおすすめ観光・食べ物情報

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ロンバルディア州の南東に位置する、北イタリア・ルネサンスの中心地として栄えた歴史のある街です。ヴェローナから約1時間、ミラノから約2時間と離れているので、マントヴァまで足を伸ばすという日本人はまだ少なくあまり知られていないのが現状です。

2008年には世界遺産に選ばれ、2016年には「Capitale Italiana della Cultura (イタリアの文化歴史の首都)」選ばれるなど、小さな町ですが歴史がギュッと詰まった街です。

そんなマントヴァを現地に住む日本人が紹介します。

絶対抑えておきたい必見スポット10選

小さな街なので1日で主要箇所を回ることは可能です。限られた時間の中でぜひ訪れていただきたい場所をご紹介します。

Palazzo Te(テ宮殿)

ジュリオローマの設計。2021年1月31日までジュリオロマーノの特別展示実施中!宮殿の前には大きな広場もあり夏の宮殿という装い。内部は華やかで騙し絵手法のが面白い「馬の間」「巨人の間」が有名。町の中心地からは約1km、徒歩で20~30分、もしくは街から出発する無料巡回バスを使っても便利。

住所:Viale Te, 13 – 46100 Mantova

開館時間:【サマータイム】月曜13時〜19時半 火曜から日曜9時〜19時半 

【サマータイム以外】月曜13時〜18時半 火曜から日曜9時〜18時半

入場料:大人12ユーロ、シニア65歳以上9ユーロ、12歳〜18歳以下5ユーロ

休館日:12/25

備考:閉館の1時間前にチケット売り場は閉まります。

HPFONDAZIONE PALAZZO TE 

Palazzo Ducale(ドゥカーレ宮殿)

ゴンザーガ家の住宅として使われた宮殿。宮殿、城、サンタバルバラ教会の三つからなり、合計で500近い部屋がある。多くの名画(テイントレット、グレコ、ルーヴェンス)がある美術館やラファエッロのデザインと言われる立派なタペストリーの間、ヴェルサイユ宮殿の鏡の間、星座が描かれた宇宙の間、小さく作られた小人の間など見所満載である。

住所:Piazza Sordello, 40 – Mantova

開館時間:火曜から日曜845分~1915分(最終入場は1820分)10分毎に10人ずつ入場

入場料:大人13ユーロ、18歳以下無料 ※予約必須

休館日:月曜日、12/251/1

備考:チケットには、Camera degli sposi(結婚の間)のあるCastello di San GiorgioCorte VecchiaMuseo Archeologico Nazionaleが含まれています。MantovaCardを持っている人は、€ 5,50です。チケット売り場の奥には鍵付きの無料ロッカーがあり荷物を一時的に預かってくれます。

HPPALAZZO DUCALE

Camera degli sposi(結婚の間)

有名なマンテーニャの壁画はドゥカーレ宮殿の城の一部、Castello di San Giorgio(サンジョルジョ城)の「結婚の間」の中にある。「家族の肖像」が有名だが、天井の丸絵は「家族の肖像」より素晴らしいとも言われ、天井に描かれた天使が上から下界を覗き込んでいる様子は必見。

備考ドゥカーレ宮殿のチケットで入場可能。ドゥカーレ宮殿の入り口とは別の入り口になりますのでご注意ください。

Basilica di Sant’Andrea(サンタンドレア教会)

大きな円蓋、高い鐘楼を持つ教会、古典的なルネッサンス建築の調和のとれた美しい大きな教会。礼拝堂にはこの街生まれのマンテーニャの墓がある。毎日活気付く街の中心の広場、エルベ広場に位置する。

住所:Piazza Andrea Mantegna  – Mantova

開館時間:毎日 8時〜12時 / 15時〜19時

入場料:無料

Teatro Bibiena(ビビエナ劇場)

この劇場は1767年~69年に建設された後期のバッロク建築の傑作である。

バランスのとれたダイナミックさと優雅さで絶妙な宝石であると絶賛され、18世紀後半ののヨーロッパの最も重要な建築製剤の一つとされた。就任したすぐ一ヶ月後の1770年1月16日、14歳の青年ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが初のイタリアツアーの際にこの場所に父親レオパルドと訪れ歴史的なコンサートを実施した。

住所:Via Accademia, 47 – Mantova

開館時間:火曜から金曜10~13時、15時〜18時 土日と祝日10時〜18時、チケット売り場は17時半閉館

入場料:大人3ユーロ

休館日:月曜日、12/251/1

Duomo di Mantova(ドゥオーモ)

15世紀初頭にはフランチェスコ・ゴンザーガによって展開され、内部は、芸術家ジュリオ・ロマーノで1545年に建設された。三つの顔を持つドゥーモとして知られ、赤レンガでのロマネスク様式の鐘楼、後期バロック様式のファサード(正面)、ゴシックの右側、長い歴史の中でさまざまな建築様式のその壁構造を残している。

住所:Piazza Sordello – Mantova

開館時間:7時〜12時、15時〜19時

入場料:無料

Rotonda di San Lorenzo(円柱の教会)

市内で一番古い教会で、カノッサのマチルダの強い要請で11世紀後半から12世紀にかけて設立されたと言われている。円筒形(ロトンダという意味)ロマネスク建築の非常にシンプルな教会である。

住所Piazza delle Erbe – Mantova

開館時間:【月〜金曜】夏: 10時〜13時、14時半〜18時半 冬: 10時〜13時、14時〜18時【土曜、日曜、祝日】10時〜19時

入場料:無料だがお賽銭箱あり

Sky Line(スカイライン)

町の入り口のサンジョルジョ橋から眺めるマントヴァの一望。両サイドが湖でその間を抜ける橋から見る街並みは町を象徴する景色。ライトアップされた夕焼けの眺めも抜群。

Santuario della Beata Vergine delle Grazie(グラッツェ教会)

 グレースの聖母の神社祝福Vergine Mariaに捧げて作られたロンバードゴシック様式の教会で、マントヴァから9kmのクルタトーネにある。入ってすぐ天井からぶら下がるワニに驚く。大きな広場には毎年夏に世界中からアーティスト達が集まって地面に絵を描くマンドナーレの祭典が行われる。

住所Piazza Santuario, 4 – 46010 Grazie di Curtatone

開館時間:【3月〜10月】7時半〜12時、15時〜18時半 

【4月〜9月】7時半〜12時、15時〜19時

入場料:無料

絶対食べて欲しいおすすめ郷土料理10選

マントヴァでしか味わえない、特産のかぼちゃを使った料理やお肉料理、酸味のきいたランブルスコと合う料理を堪能してください。

Lambrusco(ランブルスコ)

ランブルスコ

日本でも好まれて飲まれるようになったこのワイン。天然弱発泡性の赤ワインで、レッジョ、モデナ周辺のポー川流域の平坦地で栽培したランブルスコ種から作られ、味は甘口から辛口まである。ランブルスコの新鮮な酸味ときめの細かい泡が口のなかの脂分を洗い流してくれるので、マントヴァの脂っこいお肉料理や味付けの濃い料理と相性抜群!

Tortelli di Zucca(かぼちゃのトルテッリ)

特産のカボチャを多用するマントヴァの代表料理!アマレッティとかぼちゃが入ったラビオリのようなパスタ。ソースはシンプルにバジルの葉とバターのみ、それがかぼちゃの味を際立たせます。パルミッジャーノチーズをたっぷりかけて食べるとかぼちゃの甘さとチーズの塩っぱさで絶妙なバランスで是非食べて欲しい一品。   

Mostarda Mantovana(モスタルダ)

ジャムのように見えるけどマスタードと蜂蜜のフルーツ漬け。口に入れた瞬間は甘いのに、後から鼻にツンとくるマスタードのピリッ辛さ、これをパルミッジャーノチーズと一緒に。りんご、洋梨、桃、ぶどう、いろんな果物のモスタルダがあり、クリスマスには必ずテーブルに置いてあるマントヴァの名産品!瓶詰めも売っているのでお土産にも最適。

Risotto alla Mantovana(マントヴァ風リゾット)

マントヴァ産サルシッチャ(Salamelle mantovane)のみで他の具材は見当たらない、完全サルシッチャだけのリゾット。一般的なリゾットのお米より粒の大きくコシのある米が使われているのも特徴的。米を脱穀する農夫(脱穀機の”操縦士pilota”)たちがつくったとされRisotto alla pilotaとも呼ばれる。

Sbrisolona(ズブリゾローナ)

伝統的な郷土菓子、ブリチョーレと言う単語が粉々になる、ボロボロ落ちるという意味であるようにこのお菓子はボロボロ崩しながら食べるもの。アーモンドたっぷりの大きなビスケットのようなお菓子、街中に売られているので日本土産にもぴったり。

Salame Mantovano(​マントヴァ産サラミ)

マントヴァのサラミはポー平原で生産されるD.O.P.認証の巨豚「グラン・スイーノ・パダーノ」に限定し、この地方に古くから伝わる昔ながらの製法で、ひとつひとつ手作業で丹念に熟成されている。スパイスは良質な肉の味わいを活かすため、塩、黒胡椒、ニンニクのみで作られている。

Cotechino(コテキーノ)

豚のゼラチン質の入った腸詰で大ぶりなサラミのソーセージ。8月15日とお​​正月に食べる定番料理。

Agnolini in Brodo(アニョリーニ)

茹でてミンチにした去勢おんどり(Cappone)がラビオリより小さなアニョリーニというバスタの中に入ったマントヴァ産パスタ。このおんどりのブイヨンに浮かべて食べられる。1600年代後半、マントヴァの領主・ゴンザーガ家の料理人が考案したとされ、イースターには必ず食べられる伝統的な一皿。

Polentaポレンタ

マントヴァ名産というよりこの北イタリアで主食のような存在のポレンタ。荒挽きのトウモロコシ粉に、水、オリーブオイル、塩など加えて練り合わせたマッシュポテトのような食感、お肉などの付け合せとして。

Risotto coi Saltarei(小エビのリゾット)

サルタレイは淡水や川の深くに住んでいる典型的な小エビ。長さは数センチほどで非常にデリケートな甲殻類。マントヴァ近郊で捕られる淡水魚は、鯉のように大きな魚からこのサルタレイのように小さなものまであり、マントヴァではこのサルタレイをリゾットにして食べるのが習慣に。

知ってるとお得な情報

MANTOVA SABBIONETA CARD

1日以上滞在し美術館を回りたい方には絶対おすすめ

マントヴァとサッビオネータの博物館、美術館が入場可能なカードが20ユーロ料金の中には、zona A + Bを走るバス、サッビオネータ行きのバス(17番線、175番)が無料になる。最初に使った時間から72時間有効。

※ドゥカーレ宮殿の入館には、別途5,5ユーロが必要です。

1番の見所である、ドゥカーレ宮殿13€とテ宮殿12€を訪れるだけなら合計で25€。このカードを買ってもドゥカーレ宮殿は別途5,5€が必要になるので合計で25,5€。二つだけを回るならあまりお得にはならないので注意してください

(販売所)テ宮殿、ドゥカーレ宮殿、ビビエナ劇場、街のインフォメーションなどで購入可能です。

入場可能な施設)ドゥカーレ宮殿、テ宮殿、MUSEO ARCHEOLOGICO NAZIONALE、MUSEO DIOCESANO FRANCESCO GONZAGA、MUSEO DELLA CITTA’ DI PALAZZO SAN SEBASTIANO、Tempio di San Sebastiano、MUSEO DI PALAZZO D’ARCO、Palazzo della Ragione e Torre dell’Orologio、MUSEO TAZIO NUVOLARI、ビビエナ劇場、サッビオネータ美術館への入館が可能です。

HPMANTOVA CARD HP

テ宮殿と街の中心をつなぐ無料バス

上手に使って観光をスムーズに

テ宮殿は中心地から1km離れた場所にあるので歩くのに自信がない方はバスを利用して観光もいいかもしれません。テ宮殿、街の中心地「via Calvi」、Piazza Sordello、無料駐車場Campo Canoaを結ぶ無料バス。

12分ごとに発車、毎日運行。【月曜〜金曜】7時〜21時【土日】9時〜21時

HP:APAM HP

夏季限定の湖クルーズ

三つの湖に囲まれたマントヴァ、夏には蓮の花が広がります。そんな湖のクルーズはいかがでしょうか?

所要時間は60分コース(大人8ユーロ)、90分コース(9〜10ユーロ)で、曜日やスケジュールに寄って値段と出発時間が異なります。「Mantovaの名物を食べながら遊覧する」などというツアーも開催されます。

7月、8月はグラッツェ教会へも運行しているので、交通の足としても使えて便利ですね。スケジュールなど詳細はお問い合わせください。

毎週木曜の市場(メルカート)

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毎週木曜、早朝〜午後1時頃まで、街の中心地に市場が立ち並ぶ。野菜、成果、日用雑貨、洋服まで様々。老舗の洋服屋が出している市場もあるので、掘り出し物を探すことも!市場の中心は、DuomoのあるPiazza Sordello、木曜の市場に合わせて滞在するもあり。

お問い合わせはこちらのフォームから


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