こんな時だからこそ!これぞイタリア!🇮🇹

Published by Cocci Cocci on

イタリアは3月10日から始まったロックダウン(私のエリアでは2月24日から)不要の外出は禁止、罰金制度があるため全く外に出れない状況が続いております。

そんな生活の中でも、ユーモアと愛に溢れるイタリア!

「あ~やっぱりイタリア人ってこうだよな!」と感動した出来事を皆様にもお伝えします。少しでも温かい気持ちになってもらえればと思います。

1、バルコニーで大演奏

3月10日のロックダウンが始まってすぐの頃、バルコニーや窓から同じ時間にみんなで楽器を演奏しよう!とSNS上で拡散されたフラッシュモブ。

日本のメディアでも多く取り上げられてい他のでご存知の方も多いかと思います。

こうゆう時、しらけないでやってみよう!となるのがイタリアらしさ。近所迷惑?そんなの関係ない、むしろ歓迎されるそんなお国柄です。

イタリア人の気質がもっとも現れていた出来事だったように感じます。

2、伝説のサッカー選手登場!

新型コロナウィルス感染拡大で大きな被害を受けた街のひとつ、ベルガモ。

そこのアルビーノという街での出来事。

422日の小学校・中学校のオンライン授業に、元サッカー選手のフランチェスコ・トッティがサプライズで登場したのです。

「僕はみんなの応援をする」という元背番号10番のトッティの言葉に、あるお父さんは息子より感動していたとのこと。

お父さん世代の感動は間違いなし、子供たちも一生忘れない思い出になりますね。

2300人超の死亡者がでたベルガモ、12万人の人口のうち2%の人が亡くなる、、そんな悲劇があるのでしょうか。遺体安置所の場所がなく、協会に所狭しと並ぶ棺の映像は胸を打たれるものがありました。死者の多さに地元の遺体安置所が対応しきれず、私の街Mantovaにも数千体の遺体が軍用車で運ばれてきて火葬されました。

そんな状況の中で自宅待機の子供達、とても嬉しかったでしょうね!

3、復興の歌で寄付を呼びかけ

2と同じく、被害の多いベルガモから。

ベルガモ出身の作曲家Roby Facchinettiが医療従事者への支援と感謝の気持ちを込めてRinascero (復活=私は蘇る)という曲を作り、著作権をベルガモ市民病院に寄付しました。

Youtube等通じた再生のたびに、広告、著作権など、すべての収入がベルガモの医療崩壊を救うための寄付金になります。一人でも多く、一回でも多くYoutubeで再生して広げていただくことが、現地支援になるというもの。

よければ聞いてみてください、映像には医療従事者の方々も笑顔で登場しています。

4、病院の屋上から感動の演奏

ロンバルディア州のクレモナ、ここも多くの犠牲者が出た街。

クレモナは、「耳をすませば」で天沢聖司(あまさわ せいじ)がバイオリン作りをすると修行に出た街、その通り、バイオリン作りの有名な街です。

その病院の屋上から、バイオリン奏者の横山れなさんが、医療従事者や患者さんへ応援の意味を込めて演奏しました。

映像をみていると、

医療従事者は防護服にマスク、本当に皆、戦っている最中だということがわかります。

戦場に響き渡る音色そのものだったと思います。

何度見ても涙がこみ上げます。

同じ日本人としても誇りに思えることですね!

5、イースターの夜に天使の歌声

412日、本来であればイースターは家族親戚が集まって、キリストの復活をお祝いする日。今年は外出禁止のため、一人で過ごした人も多かったはず。

そんなイースタの夜、アンドレア・ボチェッリがミラノのドゥオーモで一人コンサートを開いたのです。

アンドレア・ボチェッリはイタリアのテノール歌手。世界的なテノール歌手であるルチアーノ・パヴァロッティとイタリアを代表するロック&ポップス歌手のズッケロ (Zucchero) に見出され1994年にデビュー。1994年サンレモ音楽祭新人部門で優勝した

天使の声を持つとされる盲目の歌手。

彼の歌声を聴くと心が振動する、鳥肌がたつ感覚になります。

イースターはキリストの復活を祝う日、この歌声を家で聴きながらイタリアの復活を願った人は多かったはずです。

最後は広場に出てアメージング・グレイス、ぜひご覧ください。

6、市民同士の助け合い

ロックダウンが2ヶ月以上続く中、仕事を失った人も多く、収入も貯金もない、食べ物を買うお金もないという人も増えている現状。もちろん市や国が助成金を出してくれるのですが、地元のスーパーで見つけた表示。

「la spesa in sospeso」

スーパーで買い物をする時、食料を買えない人の分も、スパゲッティ1袋だけでも、買って置いておく。というサービスなのです。写真のカートの中に、自分が購入した買い物の商品を少し分けて入れる。近くに住む誰かのためになる、シンプルだけどとても暖かいサービス。

市民同士の助け合いに感動した出来事でした。

7、子供達によるオペラの大合唱

プッチーニ作曲のオペラ『トゥーランドット』の”Nessun dorma(誰も寝てはならぬ)700人の子供達が遠隔で合唱。

この曲を子供達が歌えることだけでもイタリアってすごい!と感動しました。

全ての学校が閉鎖中、おそらくこのまま夏休みに突入、学校は9月に再開と見込まれています。オンラインレッスンなど充実してきていますが、友達に会えない寂しさ、思春期の子供達は恋人に会えない寂しさ、子供も辛い状況が続いています。

子供達のためにも頑張ろう!と思える映像でした。

おまけ

不要外出は禁止だけど、犬の散歩は200mまではオッケー。そんな中、生まれた発想(笑)

イタリアらしさ満載、「こんなことしてバカげてる」と非難されないのもイタリア人の気質ですね☺️


私の旦那は、家の前の道路で隣の家と向かいの家の人とサッカーをしています。車が通らないから!とのこと。

40歳以上の大人たちが・・と、私は失笑していますが、仲間に入れてよーと別の近所の50代が来たり、やはりこの国の人たち日本人と違うな〜と、実感した出来事でした。

Andrà tutto bene!!!!