コロナに負けるな!イタリアの現状

Published by Cocci Cocci on

3月12日よりスーパー、薬局を除いて全てのお店が閉店となりました。

最初は「インフルエンザみたいなものよ」とたかをくくっていた私たち、状況が悪化してくるにつれて「本当にやばいのかもしれない・・」という風潮になり、今では出歩くのも怖いと街全体がどんよりしています。

おしゃべり大好きなイタリア人が1mの距離をとって話す姿、いつも行くバールでコーヒーが飲めないと嘆く義理父、人が死に悲しみにくれているのにハグもできない(お葬式さえできない)、そんな姿を見ているのは心が締め付けられます。

ですが、ですが、そこで終わらないのは、イタリア人!

ユーモアとみんなで乗り越えようというポジティブ思考が広まっています。

1、子供達にも正しい知識を

「コロナウイルスってなに?!」を愛らしい少年が説明してくれます。

「バカンスのお休みじゃないよ!マスクのお祭りじゃないよ!」

「ちょっとビリキーナ(おてんば・お調子者の)なウイルスなんだよ」

「コロナを怖がるな!僕らはもっと強いんだ〜」

などなど、ユーモラスに紹介してくれます。

不安に包まれている状況下で、笑顔になれる、そんなビデオです。

3歳の娘、なぜ幼稚園にいけないの?なぜ友達と遊べないの?との疑問もこのビデオを一緒に見ることで少し理解できたようでした。

2、美術館が共同でコロナを説明

子供向け美術館・博物館が共同で出した、コロナってなに?の資料もわかりやすく説明してくれています。

みんなが協力している姿勢が素晴らしいですね。

https://www.muba.it/files/uploads/2020/03/10/guida-galattica-al-corona-virus-a-curious-guide-for-courageous-kids.pdf

3、スローガン「Tutto andrà bene(全ていいようになる)」

Tutto andrà bene(全ていいようになる)」

「大丈夫、全ていいようになる、全て良くなるよ」の意味が困られたスローガン。

子供と一緒に、このスローガンと虹の絵を描いた紙や垂れ幕を窓から吊るそう。

このポジティブなメッセージで街を埋め尽くそう!という素敵なアイデアが、広がっているのです。

実際に幼稚園のグループメールでも作成した~という画像が送られてきたり、地元の新聞の一面にも掲載されていました。

2011年の大地震の時、九州新幹線開業で流れる予定だったCM、覚えている方いらっしゃいますか?
マイア・ヒラサワさんの曲で、新幹線が九州各県を走り、沿道にたくさんの人、虹色を持っている人が開業をお祝いしているCM。
震災の後だったからか、涙しながら見たのを覚えています。
私の中ではその時の感情に似ているのです。

4、オンライン劇場

Magical Dreams group

ローマで活躍する劇団による、子ども向けの読み聞かせや歌のオンラインライブ劇場。Facebookを通しての配信です。実際は劇場で演技をしている彼らが、外出のできない子供達向けに始めたのです。

311日、17時半1回目の配信があり、娘と一緒にスタンバイ。

綺麗なアナ雪のエルザがストーリを読み聞かせてくれました。

500人近くが見ていたようです。

生放送なのに笑いもありでとても楽しませてくれました。

好評だったので、毎日生ライブをお届けしてくれるそうです 🙂 

時差がありますが、日本でもFBに接続すれば見れるので是非ご覧になってください。日本時間で夜中の1時半からです。

https://www.facebook.com/magicaldreamsgroup/

Rubens Teatro

こちらもオンライン劇場!

マントヴァを中心に活躍する彼ら、私は大ファンです。

前にアナ雪の劇を見に行きましたが、引き込むのが上手で歌も完璧、子供より大人が楽しんじゃう、魅力いっぱいなのです。

彼らも近々、オンラインで何かをしてくれる予定。

とっても楽しみです。

https://www.facebook.com/rubensteatro/

まとめ

未曾有の事態に巻き込まれているイタリアですが、子供も含めきちんと理解を深め、みんなで立ち向かおうという団結力を感じます。

全て終わった後の喜び、みんなの歓喜、ハグ・キスの嵐、どんなことになるのかな(笑)

それまで頑張れ〜イタリア!!!

Andrà tutto bene!!!!!!!