イタリアで出産②

Published by Cocci Cocci on

以前、イタリアでの出産準備について記載しましたが、今回は実際の出産での出来事

(三年半前の事なので思い起こせる事を記載します)

いざ出産!

私の場合、家で陣痛を耐えていたため明け方ソファの上で破水で歩けなくなり救急車で病院まで搬送。子宮口全開で即分娩室、の予定でした。

が、しかし、、

イタリアの救急隊員はボランティアの人たち。

家から病院の救急センターまでは速攻でお届けしてくれたのに、救急センターから産科の場所を知らない。そもそも病院の旧館、新館の構造がわかりにくいのはあるのですが、、そのため担架に乗せられあっちでもないこっちでもない、人にきく、間違う、エレベーター来ないと・・・家から病院まで5分でついたのに、救急センターから分娩室まで30分近く彷徨いました 8-O 子宮口全開です。

ようやく分娩室。

優しい助産師に励まされながら、いろんな体制で臨みましたが産まれず約2時間。

そんな簡単には産まれないものなんですね。

ここで無痛分娩の方向転換も可能。そのための検査などを事前にしているので、もう無理の場合は言ってねと伝えられます。

が、頑張る私。

とその時、「私はもうシフト終わりだから頑張って」と、

あっけなく帰宅。

「さっき、早く顔が見たいわぁ〜」とか言ってたのは何・・?と。

それでも気分をかえ、新たな助産師さんが。

この方はとても厳しく「これまで何やってたの?!こんなんじゃ産まれないわよー」と。

「いやぁ、頑張っているんだけどなぁ」と何も言い返せず泣きそうに。

その時、立ち会い分娩でそばにいたイタリア人旦那、

「いやいやこんなに頑張っているのに、何を言ってるの?!」

怒りを察した、看護師さんたちが外に出て話しましょう、と。(汗)

放置され一人で頑張る私。

・・・・

数分後、笑いながら助産師と戻ってきました 😯 

この感じ、感情を爆発させてもお互いに言い合ってスッキリ理解し合える人たち、後に残らない怒り、イタリア人だなぁと感じます(笑)

そんなこんなで、分娩室に運ばれてきて4時間

出産。

一番最初のパパの仕事は赤ちゃんの身体を看護師と洗う事!ママだって怖いのに、パパよく頑張った!と思いました。

その間に、子宮を縫われながら、日本の親に連絡。

赤ちゃんは沐浴後すぐママのところに戻ってきて初めてのおっぱい。

この時、涙が流れたのを覚えています。

入院生活の始まり

分娩室から一般病棟に移動して二日間の入院の始まりです。

赤ちゃんはすぐにお母さんのところに運ばれてきて、産んだ直後から同じ病室でした。

病室のベッドには子供の名前がすでに記載されてました。

イタリアの場合は、出生届は3日以内に提出しないといけません。

なので、名前は産まれて顔を見た瞬間に用意していた名前の候補をつける方達が多いのかもしれません。

3人部屋でしたが、隣は陣痛を耐えているカップル、その隣は1日前に産まれた親子、なので鳴き声とうめき声と、これは日本の病院でも普通の光景なのでしょうか?

面会時間は1日2回、

パパ : 11.00〜20.30
来客 : 13.00〜14.00; 19.30〜20.30

ちょっと時間をすぎて来客がきているものなら、けたたましく看護師さんに怒られるという。

そして、ご飯が美味しくない。美食の国イタリア?と思える食事でした。写真がすでに残っていないのが残念。しかも、リンゴや洋梨が皮付きで出てきたのですが、それがプラスティックのナイフと一緒に。絶対向けないし、、皮ごと食べるってことなのでしょう。

朝に関しては、飛行機で最初に配られるようなスナック菓子とコーヒー。

この時点で早く家に帰りたいー!(笑)

まとめ

子供はもう一人欲しいなぁと思いつつ、やはり産むのは勇気がいりますね!この記事を思い出しながら書いて尚更、入院したくない〜と気持ちの方が大きくなってしまいました。

日本で出産したことがないので比較はできないですが、

出産した後に「病院にいる間少しゆっくりしてねー」感が全くもってイタリアには感じられれないというのが正直なところです。

出産費も無料だからこのくらいのサービスレベルなのでしょうか?!

家に帰ったらウェルカムリボンは家の玄関でお迎えしてくれます。

これもイタリアの習慣。

前回の妊娠編はこちら