本場イタリアのクリスマス!日本とここが違う10選(前半)

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イタリアもクリスマスの雰囲気がだんだん漂ってまいりましたが、街のイルミネーションや家のクリスマスツリーはまだまだ(私の住む田舎町は)、なぜならツリーはいつ飾るというルールがあるからです。

そんなルール踏まえ、日本と全然違う!という本場のイタリアクリスマスお伝えします。

1、クリスマスツリーを飾る日

12月8日「無原罪の身籠り(インマコラータ)」の祝日に飾る、

というのが伝統的に決まっています。

無原罪の身籠りの日???

イエスキリストの母マリアをその母アンナがご懐胎した日、イエスの母がこの世に存在し始めた日なのです。キリスト教では、イエスと同じくらい聖母マリアはあつく信仰されています。

そして、人は皆、原罪を持って産まれてくるとされていますが、聖母マリアはお腹の中で誕生した時から、汚れのない清いままだった、原罪を免れていた。という解釈から、「無原罪の身籠り」となりました。ちなみに、聖母マリアがイエスを身篭ったのは3月25日、この日は「受胎告知の日」として有名です。

そして、この日からクリスマスムード満載、クリスマスの始まりとされています。

フィレンツェ、ローマ、ミラノなどの大都市に出されるツリーの点灯式もこの日に行われます。なので家々のクリスマスツリーを飾るのもこの日が一般的です。

「え〜もっとクリスマス感を味わいたい〜」と思う方もいるかもしれませんが、お家の中のクリスマスツリーは1月終わりころまでずっと飾られています。なので楽しめる時間は同じくらいあります・・笑

キリストのおばあちゃんがマリア様を身篭った日とは、キリスト教の奥深さを感じます。。

2、ツリーだけでない!絶対必須の飾り

プレセピオというキリストが産まれた瞬間を再現した模型(小さいものから、庭全体に再現しているもの様々)です。

ベツレヘムの馬小屋でキリストは生まれ、飼葉桶を揺りかご代わりにしたと言う聖書のお話から、その瞬間を表現したこの模型のこともプレセピオと呼ばれるようになったようです。

模型の中には、聖書に出てくる登場人物(マリア、ヨセフ、東方三博士、受胎告知をした天使ガブリエル)、羊や馬、農夫や村人、などが再現されます。それを毎年コレクション感覚で増やしていくのも醍醐味です。

ここでポイント

キリストの誕生は25日なので、クリスマス前までプレセピオの中にまだ幼い姿のキリストはいません。25日過ぎてから誕生おめでと〜と赤ちゃんの形をしたキリストが追加されるのです。

3、24日にお肉を食べるのはNG

イタリアの地方ごとに食べる伝統料理は違いますが、

お肉はNGです

チキンでお祝い🎵ケンタッキーのハッピーバーレルをクリスマスに。

なんて文化は全くありません!!!

(そもそも近所にケンタッキーはないですが)

むしろお肉は禁止で、魚料理がメインとなります。

25日はOKです。

4、家族で過ごす

「クリスマスは両親と一緒に、イースターは好きな人と一緒に」

(Natale con i tuoi, Pasqua con chi vuoi)

※ここでの好きは、お好きな人とどうぞという意味で、恋人ってわけではありませんので注意。

という諺があるほど。クリスマスは絶対、絶対、絶対家族でお祝いです。

24日の夕飯からみんなでテーブルを囲みパーティ、25日はお昼から親戚と集まってパーティ。学生も皆、実家に帰省し、と、日本のお正月の雰囲気と似ています。

フィレンツェに一人で住んでいた頃は、同僚の家族や友達の家族に招待されて一緒に過ごしていましたが、ひとりぼっちの人を置いておけない、一人なんてもってのほか!という意識があるんでしょうね。

Mamma(マンマ)〜とイタリア男子はママ好きですが、ママがここぞとばかりにクリスマスは美味しい料理を作ってくれます。帰省しないわけには行きませんね!

5、ショートケーキはありません

生クリームのショートケーキ、チョコレートケーキ、というクリスマスケーキは存在していません!

クリスマスケーキといえば、パネトーネかパンドーロです。

(二つの区別はまたの機会にしますね 🙂 )

どんなものか?というと、

大きなマフィン、だいたい市販のもので750g、の巨大なマフィンのようなケーキです。卵黄とバターをたっぷり使って熟成発酵されていて、ドーム型に焼きあがっています。表面はしっとりとした焼き色、内側は独特の豊かな風味が香ります。ミラノが発祥とされ数百年も続いている文化です。

お菓子屋パン屋さんでは職人の手作りを購入することができます。もちろん、数々のお菓子メーカーや焼き菓子メーカーのパネトーネもスーパーに並びます。どれを選んでいいのか〜?というくらいたっくさんあります。

スーパーのほんの一部です👇

クリスマスに近所やお友達の家に挨拶に行く時は、パネトーネを手土産にという文化もあり、クリスマス時期はどの家庭もパネトーネが数個必ずあります 😆  日持ちもするので私は何個でも大歓迎。この時期の定番の朝食になります。オーブンで少し焼いて、チョコクリームなどをつけたらさらにいつまでも美味しく食べれます。

ここでポイント

こでも地本性が現れているのですが、私の住むマントヴァでは、

Anello di Monaco(アネッロ・ディ・モナコ)というパネトーネに似たお菓子を食べる習慣があります。700年頃にドイツ・モナコのお菓子屋から伝わったと言われています。

ベースはパネトーネと似ていますが、リング状の形をして、中に、くるみとアーモンドのペーストがぎっしり入っています。そして、上部に砂糖のコーティング。。とっても甘いですがとってもとってもとっても美味しい!!!

イタリアの中ではMantovaだけで食べられるようなので、もし出会ったら食べていただきたい絶品です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

まずは前半、5つの習慣をお伝えしました。


クリスマス本場のイタリア事情、まだまだ続きます〜お楽しみ!