イタリアの人気おやつTOP5!
目次
小学校におやつ休憩?
“farciamo la merenda” 「メレンダにしよう」1日二度聞く言葉。
merenda(メレンダ) とは、おやつ・間食の意味。
午前中の朝食と昼食の間に1回、午後に1回、「メレンダをする」と言う習慣があります。子供にとっては当たり前の必須の習慣で大人たちに間でもしばしばこの言葉を耳にします。
もちろん保育園や小学校でも 🙂
小学校では家からメレンダ持参で、2時間目の後におやつ休憩があります。
保育園では果物やパンのメレンダが出されます。
語源と由来
メレンダという言葉の語源はラテン語の「~に値する=meritare」に由来しています。
元々は、朝昼晩の食事に匹敵する、それに値する価値があったのです。
というのも、人口の大部分が畑でのハードワークに従事しているか、いずれにしても肉体労働に従事していることが多く、午前中と午後の間食は、エネルギー消費を補給するためには必要不可欠だったのです。
そこから、「meritare=~に値する」と言う動詞が、「merenda(メレンダ)=おやつ・間食」という言葉になったとされています。
しかし、第二次世界大戦後、社会的および経済的条件の変化、食事も豊かになり始め、メレンダはエネルギー消費の補給と言うよりも「間食・おやつの時間」として変化を遂げました。
このころは、主に地元の季節の食材を使って、お母さんやおばあちゃんによって手作りされていたようです。
栄養補給のメレンダから家族と一緒に食べる団欒の時間に変わり、今のお菓子の時間に変わったというわけです。
時代が代わり、メレンダはおやつの時間となりましたが、食べるものの定番として、家で作られるお菓子、ヨーグルト、果物、ジェラート、ブリオッシュ生地、スポンジケーキ、パイ生地で作られたものがあげられます。
ここではメイドインイタリアで、伝統のある人気のメレンダを作っている会社を5つ紹介します!イタリア旅行のお土産として買って帰っても良いと思いますので参考にしてください。
「la torta nonna=おばあちゃんのケーキ」これはよくレストランのメニューの中にも登場します。ケーキの種類は様々ですが、お店で手作りのリンゴケーキなど。
なんだか昔のおばあちゃんの手作りケーキのメレンダを想像させますね。
1、NUTELLAで有名なFERRERO(フェッレロ)
https://www.ferrero.it/
日本でも有名なNuttellaの製造会社、FERRERO。
最も有名なイタリアの会社の一つです。
この会社は、Nuttellaだけでなく、イタリア子供の大大大大大好きなKinderも製造している会社です。
そのほかにも、tictac、日本でも人気金色の包み紙の丸い形のロシェ、ラファエル、ポケットコーヒー、ジュースのエスタテでも知られています。
Nutellaの現在の生産量は年間約40万トン、同会社が発表したデータによると、その販売量はFERREROの総売上の約20%を占めているとのこと。。
2015年、Nutellaで満たされたカリカリ食感のウェハウスであるNutella B-readyが市場に登場し、この商品もメレンダとして一躍人気になりました。
イタリアで子供を育てるには、このFERRERO社は外したくても外せない通過点です。。。頭を抱えるお母さんも多いと思います。スーパーではレジに必ず置いてある卵の形をしておもちゃが入っているKinder・・何個買ったことか。母的には本当に恐ろしい会社です。
2、白い風車がトレードマーク MULINO BIANCO(ムリーノビアンコ)
https://www.mulinobianco.it/home
1974年生まれのムリーノビアンコブランドは、イタリアの食文化の一部となっています。
このブランドは、学校や職場で、旅行中や家でと、TPOによっても選べ、多種多様なランナップの本物の焼き菓子を提供しています。
製品の品質だけでなく、俳優を起用したコマーシャルや巧みなマーケティング戦略でイタリア人への浸透率は92%と言われています。
また、 80年代にスナックが個別梱包されていたことが衝撃的で、現在も語り継がれています。そしてイタリアだけでなく、ヨーロッパ各国、特にフランスやスペインでもよく知られています。
3、クリスマスの定番、BAULI(バウリ)
https://www.bauli.it/
BAULIは、菓子業界で最も有名で高く評価されているイタリア企業の1つであり、約5億ユーロの売り上げと、クリスマスケーキのPandoroおよびPanettone部門で35%のイタリアの市場シェアを誇っています。
創業者のルイージ・バウリは、ヴェローナのパンドーロを工業的に生産するという夢を実現しました。
そして、常に新しい生産技術に投資、製品の品質向上、買収(ドリア、モッタ、アレマーニャ、ビステファニ)を続けています。
輸出は現在、総売上高4億5,000万の10%に過ぎませんが、インド工場の買収など海外市場へ進出を試みています。
4、ティラミスには欠かせない、VICENZI(ヴィチェンツィ)
1905年、マティルデ・ヴィチェンツィは、ヴェローナの郊外にあるサンジョヴァンニルパトトのペストリーショップでお菓子を焼き始めました。彼女の息子、ジュゼッペ・ヴィチェンツィがこの小さな家族経営をイタリア最大の菓子グループの1つに変えたのです。
同社は、有名なアマレットとティラミスには欠かせないおいしいサヴォイアルディの生産を専門としています。
現在、4つの工場で生産し、100か国以上で製品を販売しています。輸出は収益の約30%を占め、毎年絶えず増加しています。
その中でも、「Mr.Dayドーナツ」は自然の材料のみを使用して作られ、柔らかくておいしくメレンダの定番として知られています。そして今では、乳製品とパーム油を使わないことでも評価され、人気のメレンダとなっています。
イタリアでも健康ブームのおかげで、お菓子、食べ物の表示に、
senza olio di palma パーム油は入ってない
senza glutine グルテンフリー
senza lattosio 乳製品は入っていない
senza zuccheri aggiunti 余計な砂糖が入っていない
senza coloranti 着色なし
これらの表示が多く見られます!多すぎるほど!
5、BALCONI(バルコー二)
http://www.balconidolciaria.com/
スポンジケーキの製造に特化したイタリアの大企業です。
ミケーレ・バルコーニによって1953年にシンプルな職人の洋菓子店として設立され、同社は従業員約200人、2つの工場で1日500万個以上のスナックを生産しています。
生産面積は38,000平方メートル以上!(東京ドームより少し小さい規模)
バルコーニの成功の秘密とは?
まず第一に、バルコーニのスナックは、水素添加油脂(トランス脂肪酸を含む加工油脂)、染料、防腐剤を含まない最高品質の成分で作られています。さらに、生産プロセスが自動化され、廃棄物総量の削減という企業方針のおかげで、バルコー二の製品は高額すぎない適切な価格で売られています。
これが成功をもたらした秘密とされています!
まとめ
イタリアのおやつの定番をあげていますが、これは朝食の定番でもあります。つまり午前中は甘いものだけを食べるということに。
もちろん、健康志向のお母さん方は果物や手作りのお菓子を用意します。
1番目にあげた、子供も黙る、恐ろしいモンスター会社FERRERO!Kinderのチョコに関してはまた詳しく別のブログで記載することにします。種類の豊富さが半端ないので・・!お楽しみに〜