ピノキオは130歳以上!
絵本を借りに図書館へ行こう
私の住むイタリアの田舎町には子供の暇つぶしになるような施設があまりありません 😕
デパートの遊び場、ボールプールがあるような子供施設、お母さん同士で触れ合えるような場所、、ありません。暑い夏に気軽に行ける場所といったらプールか図書館になってしまうのです。
そんなわけで、午前中娘と一緒に市役所の中にある図書館へ。
この図書館は午前中しか空いてないため、保育園のある日は行けずで、娘にとっては久々です。
「これはとても楽しそう」「これはいい」などブツブツと選んでる姿が可愛いく成長を感じました 🙂
これは私の主観ですが、日本の絵本はキャラクターや可愛い動物のイラストでしつけ(トイレ、食べ方、仲良くする)などを教える本が多いように思うのですが、イタリアは大人が見ても絵が綺麗!話が抽象的に終わる、何かを考え出させる・・というものが多いように感じます。とにかくキャラクターの本がとっても少ない!
日本でも有名なイタリア作家のLeo・Lionni(日本語では響きと可愛らしさからレオ・レオーニと呼ばれています)の作品、
この本も絵が独特ですよね?
こんな感じの「すごい可愛い」とは言い難い独特の絵の本が多いのです。なぜだろう?
娘が今回借りたのはこの本。
人気No1.ピノッキオ
イタリア語では、ピノキオではなく、ピノッキオと小さい「っ」が入ります。
グリム童話のヘンゼルとグレーテルや赤ずきんなど、世界童話もありますが、 イタリアといえば、やはり一番はピノッキオです。
元々は、「ピノッキオの冒険」として人形劇として誕生しました。
作者は、1826年11月24日フィレンツェ生まれの、カルロ・コロッディ(Carlo Collodi) [ペンネーム カルロ・ロレンツィー二]1881年~1882年に最初の半分が人形劇として公開され、1883年2月に完全版が公開されました。
誕生してから130年以上!!
260カ国の言語に翻訳され、ディズニーで映画化されたことにより世界中で一躍有名になりました。
カルロが幼少時代から過ごしたトスカーナ州ピストイア(フィレンツェから60km近く離れたの場所)にParco di Pinocchio(ピノッキオパーク)という施設があります。ピノッキオの仲間に会えたり巨大な迷路、ピノッキオの世界を見ることができます。その他にもアスレチック、蝶々の博物館などがあります。巨大な公園なので、学校の小旅行でも使われます。
ピノッキオは、フィレンツェのお土産の定番でもありますね 😀
[blogcard url=”http://www.pinocchio.it/”]
Pimpa(ピンパ)
ピンパをご存知でしょうか?
日本のキティちゃんやピカチュウなどのキャラクターのようにイタリアで愛され続ける1975年イタリア生まれのキャラクターです。
ピンパは現在でもテレビでも放映されていて、絵本としてもよく登場します。
今年で44歳を迎えた、赤い丸い模様のある仔犬なのですが、おしゃべりができ、雲や靴、飛行機、誰とでもお友達になります。人懐っこくて好奇心旺盛、そして困っている人がいたら助けてくれる愛らしいキャラクターです。
飼い主の「アルマンド」とも仲良しです。
アルマンド「今日はどこに行ったんだい?」
ピンパ「アフリカに行ってきたよ」
アルマンド「それは、暑かっただろう〜」
と、なんだかとっても淡々とした会話。そして、話し方もゆっくりでなんだか不思議な魔力にかかったように、大人も癒されます。
動物を助けたり、問題を解決したり、ちょっとやんちゃ過ぎてしまうこともありますが、子供にとっても良いお手本になっているんですよ。
イタリアの図書館事情
そしてここで少し、イタリアの図書館事情をプロの方から・・
以前、マントヴァに遊びに来てくれたお友達のお友達・ライブラリーコーディネータの高野さんと一緒に図書館インタビューを行いました。イタリアの図書館ならではのことを詳しく説明してくださっていますのでこちらの記事も是非ご覧になってください 🙂
[blogcard url=”https://www.nec-nexs.com/supple/autonomy/column/takano/column055.html”]
児童コーナーで目を引いたのは、子どもたちへクレヨンなどの筆記用具や用紙が用意されていたことです。小さな子どもたちが机に向かって思い思いに何か書いていました。そういえば、日本の図書館では、あまり見かけない光景です。本にいたずらをされるからでしょうか?子どもたちに読み聞かせでもするのか、敷物が敷かれている場所がありました。日本なら靴を脱ぐところですが、もちろんそんなことはなく、みんな土足で歩いていました。(一部抜粋)
フィレンツェの絶景図書館
余談ですが、フィレンツェに住んでいた頃は勉強をしに行くためDuomoの後ろにあるオブラーテ図書館(Biblioteca delle Oblate)に通っていました。
ここは景色が圧巻・・勉強せずとも観光に訪れた際に立ち寄ってく見てください。バールもありますので、絶景を眺めながらコーヒーを飲むことができます。人も少ないのでオススメです!!!
まとめ
日本とは少しイタリアの絵本事情でした。イタリアでも日本の作家さんの絵本を見ることがありますので別の機会にまたお知らせします 🙂