お盆?!が楽しいMantova!!
イタリアにもお盆がある
8月15日は、イタリア版お盆「フェラゴスト(Ferragosto)」の祝日です。
聖母マリアが現世での生を終え天に召されたことを記念する日
クリスマス(Natale)イースター(Pasqua)と並ぶ、キリスト国であるからこその3大国民的祝祭日の一つです。
日本のお盆のように帰省している人、もちろんバカンス中の人も多く、お店も閉まっています。
フェラゴストの過ごし方
私の住むマントヴァでは、コテキーノを食べる伝統があります。
コテキーノとは、見た目は太いソーセージ。豚づくし!肉、脂肪、皮、全部を混ぜ細かく刻み、塩、コショウ、ナツメグ、シナモン、クローブをプラス。さらに、赤ワインなどを混ぜ、腸詰めしたもの。
食感はというと、ソーセージのようにパキッと感はなく、ゼラチン質が多くネットリした感じ。
付け合わせは、グリンピースやインゲン豆、バターたっぷりのポテトピューレなどなど、フェラゴストだけでなく、年末にも食べるんです。
とってもボリューミーで暑い夏にぴったり?! 🙄 の食材です(笑)
夏はプールでパニーノとして食べるのが我が家の習慣です。
この文化、元を辿れば1400年頃。ゴンザーガ家が統治していた時代に始まったようです。そこから600年以上、ながーい歴史を受け継いでいたんですね〜
マントヴァの見逃せない行事
それは、1425年から始まる「Fiera delle Grazie(グラッツェ教会のお祭り)」です。15日のフェラゴストを含む14〜18日の間に開催され、10万人近くが集まります。
ここ2年間はコロナのため中止だったので、今年は2年ぶり。
メインのイベントは、世界各地から集まった200人以上のMadonnariと呼ばれるアーティスト達による地面絵画。
グラッツェ教会の前の広場に、決められたスペースにチョークで絵を描くのです。時間は14日から15日の日の出まで。宗教画が多いですが、作品は自由。
Madonnariとは、道に絵画をかくアーティスト達、宗教画が多いことからMadonnaの名前をとって呼ばれるようです。観光地が行き交うイタリアの中心地で見かけたこともあるのではないでしょうか?
3年前14日の夜に訪れましたが、製作中の作品を見にくる人が列をなし、アーティスト達は地面に座り込んで制作に没頭。チョークで地面にどうやってこんな素晴らしい絵が描けるのか・・ため息が出るばかりです。
この年は日本人の女性も一人いらっしゃいました。この田舎町で日本人を見ることはとっても稀なので、娘と「こんばんわ〜」と話しかけてしまいました。
そして、15日の夜に表彰式が行われます。
今年は、娘の幼稚園のクラスが代表して表彰式に参加するそうで、そちらも楽しみ 🙂
子供達が大喜び!
大人だけでなく、子供が楽しいお祭りでもあります。
なぜなら、移動式の巨大遊園地もやってくるから!ジェットコースター、メリーゴーランド、観覧車、それはそれは親が困るくらいたくさんです!
そして、乗馬体験や小さい子を対象にしたイベントが広場であったり、本当にこれでもか!というくらい子供に向けた遊びがあるので大人も子供も楽しめます。
グランフィナーレは花火 😛
まとめ
マントヴァのフェラゴストは他の地域と少し色が違います。
コテキーノもグラッツェ教会のお祭りも1400年のゴンザーガ家の影響が多く残っていて、歴史のある1日なのかもしれません。
2年ぶりの今年のお祭り、今から楽しみです 🙂